◆火事場の×××

専門学校に入って最初のGW、初めての帰省の時でした。

高校卒業した時に購入していた50ccのスポーツタイプのバイクに久々乗れるという事で、地元の世界的有名山岳地帯へとツーリングへ出かけました。

道案内に私も同行したのですが、たろちゃんのバイクは50ccですので私は車、彼はバイク、という奇妙な組み合わせで。

無事ツーリングも満喫。地元へと戻り、母の勤め先へ寄ろうと向かっていたその時。

無茶な左折をしようとした車に巻き込まれかけまして・・・

急ブレーキ!

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前輪がロック！

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後輪が跳ね上がりジャックナイフ状態！

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四つんばい体勢のまま空中遊泳！(またかよ)

どうやらあちこち打撲の模様。私が貸していたウィンドブレーカーボロボロ。

しかしその後が凄かった。

 

その頃彼が通っていた専門学校というのは某自動車会社系列の専門学校。

父がその会社にいましたけど、交通事故に関しては、加害者だろうが被害者だろうが社内回覧回っちゃうんです。

当然専門学校ですから、就職なんかに響くんです。
そこでたろちゃんのとった行動とは・・・

逃走!!!

しかも呆然とする私を引きずって。
その力たるや、凄まじかったです。

その時はその力の凄さが分かりませんでしたが。

結局加害者の方が、救急車やらなんやら手配されて、私も含めて必死に説得したのと救急車が到着したのと(多分後者が強い)やらで、おとなしく病院に担ぎ込まれました。

一番酷かったのは膝だったんですが、診察室で看護師さんが患部周辺を押さえたら
血が30㌢位噴出したんですよ。

しかも受け入れてくれたのはいいんですが、

専門医が知人の結婚式出席の為北九州に出掛けて不在!!

病院は熊本です。
何時間かかると思ってんの?!
何故受け入れたんだ?

という訳で応急処置だけして先生待ちで入院。

 

時間の経過とともにだんだん腫れてくるわけですよ。膝の辺りが。
当然痛みも伴うわけですよ。

ナースコールを押して看護師さんに

「鎮痛剤出してもらえませんか?」

と聞いた所

 

「先生の処方がないので坐薬だったら投与できますが?」

「・・・・・・我慢します」

そりゃあね、まだ１８才の男の子です。
若い女性看護師さんに坐薬入れてもらう位なら・・・ね(笑)

それからは30分おき位だったかなぁ。

「先生まだですかぁ～？」

という悲痛なナースコール(爆)

結局先生が病院に到着したのは事故から軽～く５時間は経過した夜の事でした。
早速診察＆検査。

凄い事が発覚しました。

高校卒業した春休みに、一度自分で転倒して今回と同じ膝を強打していたんですね。
その時の病院での処置が悪く、本来なら抜かなければいけない膝の上に溜まっていた血を抜いていなかったんです。
そこに空洞が出来ていたらしく、今回の事故で強打した時に破裂して、膝の上の大腿部の筋肉が断裂!!

幸い膝のお皿は無事でしたが、翌日手術という事になりました。

翌日…従姉妹の結婚式だったのよねぇ。
成人式でしか着ていない振袖着るつもりだったのよねぇ。
頑張って付爪なんかも着物に合わせて制作してたのよねぇ私。
※因みに振袖はその後1度も日の目を見ることなく、箪笥の奥で眠ってます。
　いや、まだ未婚ですが年齢的にもう着れない(泣)

はい、欠席決定!!

手術ほっとくわけいかないので両親だけ参加という事です。
何でこうタイミングよく事故るかなぁ。

ちなみに腫れに腫れまくったたろちゃんの足。

右足と左足が

 

森高千里と森久美子(例えが古くて申し訳ない)

デシタ。

アンタその足でよく私引きずって逃げようとしたよね。